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糸ばた工房 うれら織り

 

淡い薄紫色が織りなすアート

岩泉の特産である山ぶどうを染料として使った優しい色合いが特徴の「うれら織り」。
岩泉のシンボルである宇霊羅山から由来するこのネーミングは、岩泉とうれら織りを多くの人に知っていただきたいという思いで名付けられました。

岩泉町内のお好み焼き広島屋さん・ナドダーノさんの2階にある「糸ばた工房」。
ここには大小の機織り機が5機と、優しい色合いの糸や繊細な作品たちが並べられており、淡い薄紫色が部屋いっぱいに広がる穏やかな空間となっています。
代表の和久石タイ子さんはここで5名のボランティアスタッフの皆さんと一緒に、山ぶどうで染色した糸・布を使って機織り器でストールや小物を作成しています。

旧来、岩泉では山ぶどうは所々で生産され身近にある植物でした。
和久石さんは幼いころ自分の家で山ぶどう酒が作られる際に、実を絞るさらし袋が優しい色に染まっていく様子を眺めるのが大好きだったそうです。
様々な草木染めを知る中、約6年前に本格的に山ぶどう染を始め現在に至るまで試行錯誤を重ねながら「自分にしかできない独自の山ぶどう染」を確立してこられました。

天然染料である山ぶどうの本来の色は青紫色ですが、糸の素材や環境条件・染色時間によって赤み青みの強さがどれも異なるのが特徴です。糸ばた工房では和久石さんが一番好きな淡い薄紫を基本に作品が作られています。

機織りで一番大変な作業は「オサ」に糸を通す作業で、細かいもので1cmあたり10本から20本にもなるものも。一本一本、心を込めて機織り機で布を織り上げる工程は、時間がかかりますがとても楽しい作業工程の一つとのこと。織り上げのあとは製品化までの手作業工程が続き、手間ひまかけて完成した時にようやくホッとする、と和久石さんは言います。
また、対面販売でお客様に作品を手に取ってもらい目の前で声を聞くことができるのも楽しみの一つだそうです。

 

 

文化をつむぐ、やさしい色

昔は岩泉は「南部つむぎ」からなる織物の町でしたが、今は織り手が途絶えているのが厳しい現状です。
この素晴らしい文化をどうにか次の世代につないで伝えていきたい、と和久石さんは願っています。
また今後は、だれでも気軽に織物体験をお茶と一緒に楽しめる「織りカフェ」を展開することが目標とのこと。

癒しの色とも言われる美しいうれら織り、ぜひ一度手に取ってその優しい色合いと温かい風合いを感じてみてください。


工房では体験も可能です。(※要問合せ 料金は体験内容によって異なります)

インフォメーション

名称 糸ばた工房
営業時間 14:00~18:00
定休日 不定休
住所 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字村木54
電話番号 090-7793-2118

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